ブライダルインナーの違いについて
バブル期は「大金を稼ぐ」ことではなく、「稼いだおカネで何かを手に入れる」こと、それによって「その先にいいことが待っているかも」という幻想が、男女を執拗なまでに消費に向かわせていた、と見る。なるほど、一部の間では「拝金主義(金銭を無上のものとして崇拝すること)」と見られやすいバブル期だが、振り返れば、年間数十億円稼ぐ不動産王やディーラーがカッコイイ、ともてはやされていたわけではない。
拝金主義と呼ぶならむしろ、絶頂期のHリェモン(Lイブドアの元代表・H江貴文氏)や、FX(外国為替証拠金取引)で1日300万円稼ぐような男女を「すごい!」と持ち上げていた2000年代前半〜半ばのほう。バブル期は、まだ人々の心に「モノが生活や人生を変えてくれるかも」といった夢があった。
たとえ幻想でも外圧でも、何かを手に入れればもっといい生活が待っている、そんな熱い思いが右肩上がりの成長を支えていたわけだ。でもバブル崩壊とともに、幻想は「ただの夢だった」と分かった。
人々はより現実と向き合うようになり、いたずらに「モノを買いたい」とも思わなくなった。とくに生まれたとき(74年以降)から、コンビニもファミレスもあった現20代の男女にとって、大抵のモノは「いつでも買える」存在。
「いまじゃなきや買えない(期間限定、個数限定など)」という柳がなければ、いたずらにモノを欲しいとは思わない。いつでも欲しいと思ったときに、手に入れられるのだから。
社会が若者を食い物にし、そしてもう一つ、Y田氏は若者の物欲の弱さを「とくにバブル崩壊後、社会が若者を食い物にしすぎてきたせいもある」とも言う。振り返れば、企業が小中学生をターゲットにコスメを売り、高校生にポケベルやケータイなどをアピールし始めたのは、バブルが崩壊した90年代のこと。
子どもの頃から「欲しい」と思うモノを手に入れて「ああ、こんなもんか」と分かった気になれば、物欲も弱まる。当然の結果だ。
さらにもう一つ、同じバブル崩壊後に、企業各社が「藁にもすがる」思いで開拓した市場がある。それが、メンズファッションやコスメの市場だ。
まずファッション。バブル期には「ハウスマヌカン」と呼ばれるカリスマ店員がもてはやされ、女性の間でMクスマーラやLルフローレンなど、高級ブランドの洋服が売れに売れた。
でも90年代にバブルがはじけると、ブランドやアパレルも大打撃を食らった。
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